花粉症の一般的な治療法
花粉症を治療するために一番重要なことは、早い段階で花粉症の治療を始めるということです。どんな病気をとってみてもそうですが、早期に治療をすることが治療の効果を最大限に引き出します。花粉症シーズンの半年前から花粉症治療の対策をはじめる方もいれば、花粉症シーズン直前、花粉症の症状が始まってから治療をはじめる方もいますが、基本的には花粉症シーズン前になんらかの花粉症治療対策をとることが医師からもすすめられています。
そこで、早い段階で花粉症治療をはじめるためにも、現在主流となっている花粉症治療対策を紹介したいと思います。花粉症治療法といってもたくさんありますが、抗ヒスタミン薬の投与、局所ステロイド投与、ステロイド注射治療、プラセンタ注射治療、減感作療法(げんかんさりょうほう)、レーザー照射治療、漢方や針灸などの東洋医学的治療、健康食品や飲料などを含む民間療法などあります。どの花粉症治療法をとってみてもメリット・デメリットがあるので、治療を始める前にしっかりとその治療法を理解してからはじめるようにしてくださいね。
花粉症を短期間で治療する方法
花粉症を治療する場合に、短期間で即効性のある花粉症治療法と長期間かけてじっくりと治療する方法があります。花粉症が発症してから治療を慌ててする方や、花粉症になったことがなく急に発症してしまった方などのために短期間で花粉症を治療する方法を挙げてみたいと思います。
短期間で花粉症を治療するためには、ステロイド注射治療、もしくはレーザー照射治療が効果的です。簡単に説明すると、ステロイド注射治療は一度の注射で花粉症への効果が持続し即効性もありますが、副作用がでやすい副腎皮質ホルモンという薬物を使用しますので、治療をする前に専門医との相談が必要になります。しかも、根本的に花粉症が治療できるわけでもなく、翌年の花粉症シーズンでもステロイド注射治療を受けなければいけません。
レーザー照射治療は、レーザー光線を照射して鼻の粘膜を焼き切る花粉症治療法です。鼻の粘膜のアレルギー反応が弱まれば花粉にも反応しなくなり、治療後はクシャミや鼻水などを抑える効果が期待できます。このレーザー照射治療は即効性はありますが、治療効果の持続性はなく花粉症自体が根本的に治療できるわけではありません。
花粉症を根本的に治療する方法
花粉症を根本的に治療したいという方のために、いくつかの花粉症治療法を紹介したいと思います。短期間で即効性のある花粉症治療法は、デメリットも多く根本的な花粉症治療にはなりません。やはり、花粉症を治療するためには長期間じっくり治療していくことが必要です。長期間じっくり花粉症を治療する方法で主流なのは、抗ヒスタミン薬の投与、減感作療法(げんかんさりょうほう)、漢方や民間療法などでアレルギー体質を改善する治療法などが挙げられます。
まず、抗ヒスタミン投与の治療法は花粉症治療法の中では最もポピュラーで、鼻水やクシャミなどのアレルギー症状を緩和する効果が期待できます。しかし、治療の効果に時間がかかるため花粉症シーズンが始まる前に抗ヒスタミン投与の治療をはじめるべきです。
減感作療法とは、アレルギー症状の原因物質となるスギ花粉などを注射して、原因物質自体に身体を慣らしてしまう花粉症治療法です。一般的な花粉症治療はいわゆる対症療法と呼ばれている治療法で、花粉症の症状を和らげる治療法ですが、この減感作療法は原因療法ですから、治療がうまくいけば花粉症治療が必要ない生活が期待できます。しかし、減感作療法は花粉症を根治する治療なので、個人差はありますが効果が現れるまでに時間がかかるケースが多いようです。